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次の日、朝、時計を1時間進めるようにとの放送があって、そのあとに滝の傍を通るとのこと。列車は速度を落とし、ゆっくりと走って行く。大した滝ではなかったが、列車から見るのは格別。 |
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展望席の部分だけが列車の屋根から飛び出しているのがわかる。因みにここに写っている二人とは、明日、友人になるのだが、この時点では知らない。 |
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展望席から後ろを撮影。列車の屋根が遠くまで続く。 |
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車掌:「熊に遭いましたか?」 千恵:「いや????」 車掌:「そこの廊下の先にいますよ」 千恵:「どこ????」 熊:「グァー!!!」 その後、仲良く記念撮影。アクティビティーコーディネーターが愛嬌を振りまいてます。千恵「かなり暑いみたいよ。着ぐるみが湿ってたもの」 ご苦労様です。 |
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カナディアンロッキーの中を進む列車の前方。もうすぐジャスパーだ。 |
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ジャスパー着。約1時間停車。素晴らしいところだ。カナディアンロッキーを代表する観光地。ここで大量の日本人が降りて、以後日本人と会うことはなかった。 |
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駅には改札なんて無いので、みんな自由に外に出る。駅の横で記念撮影。千恵はまだ眠そう。もう昼だけど。 |
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ジャスパーの駅の正面。それなりに民芸調(?)に作ってある。お客が多いのに駅は小さく、狭い待合室はごった返している。日本人相手のツアー会社の車が何台もお客を乗せて出ていくと、一気に静かになる。 |
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駅前にはお土産屋と食堂が少しある。ここで少しお土産を購入。列車に乗っていた人(知った顔)ばかりが店内をうろつく。 |
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列車の前方を撮る。展望席が見える。 |
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列車の後ろを撮る。暇なんだもの。 |
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いよいよ発車。車窓からのカナディアンロッキー。天気がいまいちだったけど、とても綺麗。 |
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大きな湖と山並みがいくつも現れては消えていく。 |
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この辺りの標高は2000メートル近い。森林限界もすぐそこ。 |
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列車の撮影ではこれが一番上手く撮れた。 |
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平地を抜けて途中の駅で一休み。この辺りは北緯55°。人生で一番北に来た。空が近い。 |
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この日の夕食に千恵は、この日のために買ってきた$35のドレスを着用。周りの人を驚かす。 |
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私は一年中同じ格好。どう見ても釣り合ってない。 |
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千恵はサンセットとか言うカクテルまで頼んでラムステーキを食べる。食事代はアルコール以外は全て料金に込み。 |
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この日、千恵は少し早めにベッドにもぐり込む。寝台は結構揺れるが、これが気持ち良いらしく千恵は漠睡。この日より下段は千恵のものとなる。 |
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朝、時計を1時間進めるようにとの放送がある。車窓は草原地帯になり、平原をただひたすら走り続ける。 |
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列車はウィニペグに到着。ここでクルーは全員入れ替わる。1時間の停車。千恵は列車の中で読書。 |
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ウィニペグの駅。「VIA」と鉄道会社名が大きく入っている。バンクーバーほどではないが、かなり大きな街。石油産業が中心だと喫煙室で知り合ったボブが教えてくれる。因みに30分の停車時間は外出自由。列車のスタッフがそう入れ替えとなる。 |
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駅の中に鉄道博物館があり、$2払って見物。線路の薄切りが飾ってあった。 |
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駅のポイントの切り替え装置らしい。 |
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駅の待合室。時間になるまでホームに戻れない。 |
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仕方がないので駅の裏で一服。朝食でホットケーキにかけるシロップが無くてそのまま食べていたら、メープルシロップを注文してくれた親切なオッさんもタバコを吸っている。しばらくしてやっと出発。 |
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出発すると、湖と森が交互に現れ、それが無限に繰り返される。飽きないと言えば嘘になるが、意外に退屈しない。 |
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まだ旅は半分を越したところ。のんびりと車窓を眺め、読書し(大量の本を持ち込んだ)、周りの人とおしゃべりをして過ごす。これが贅沢というものだろうか? |
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景色が綺麗なのは良いのだが、このころから千恵は「お腹が減らない」と言い出す。運動しないで食事ばかり食べているのでブロイラーの気分になってきたぞ。 |
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湖の横に水上飛行機が止まっていても、あまり珍しく感じなくなってきた。 |
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夕方、30分停車で外に出るが、恐ろしく何もない駅だ。駅舎そのものが廃墟になっている。でも、みんな駅の外に出てみる。 |
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駅の外に出ても何もないことに変わりはない。見つけたものは、駅の隣に「Park」と書いた立て札と小さな公園、それと、ガソリンスタンドとバーと食料品店が合体した店が一軒。 |
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宛てもなくブラブラしてから、みんな何となく帰ってくる。 |
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意を決して最後尾のパークカーに行ってみる。いつも行く展望車の大きい奴だった。階段の横にカナダの時間が出ている。西と東で4時間半の違いがあることに驚く。 |
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最後尾はこの様になっていた。 |
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貨物列車とは頻繁にすれ違う。でっかいコンテナを二段積みにしている長ーーーーーーーーーーーーーーい貨物列車が多い。 |
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この日は千恵の体調が悪く、夕食後はさっさと寝てしまった。揺れているからだろうか、疲れていないはずなのに意外にぐっすり寝てしまう。この日は午後からずっと雨。夜の話題は明日のトロントの天気に集中する。雨だという人、どこからか手に入れた新聞を手に大丈夫だという人。みんなの気持ちは既にトロントに飛んでいる。夜に時計を1時間進めるようにとの放送がある。千恵は「朝1時間進めたじゃない。これでまた進めたら、今日は22時間しかないわけ?」と少し不機嫌。そんなこと言って怒ったって、ねぇ? |