ナパバレーとレイクタホの旅
翌日、古野さんを見送ってから再びナパバレーに行ってみました。 すると、前回来たときは気づかなかったのですが、日本酒メーカーがあるようです。
早速寄ってみることにしました。「白山」という大阪の日本酒メーカーだそうです。
ここでは$2で5種類のお酒を試飲させてくれます。説明してくれたおじさんは日本人で、とても親切に説明してくれて、セントルイスのディストリビューターまで教えてくれました。 因みにおじさんの持っているお酒はラズベリーのエキスを入れた甘口の日本酒で、焼酎の果実酒のように口当たりが強くないのが特徴だそうです。
帰りにどっさりと買ったので、一気に荷物が重くなりました。
これが試飲会場の隣の工場で、お米を蒸すところから麹、発酵、絞り、瓶詰めまで一貫生産しているのを見学できます。 因みに、我が家で食べている「田牧米」というお米はナパバレーの北で作っているそうで、「白山」の原料にもなっているそうです。アルコール無添加なので二日酔いにもならず、とても美味しいお酒です。
次に行ったのは、本来の目的地のロバートモンダビ。 休日なので混んでいて駐車場に車を止めるのが大変でしたが、それでも何とか止めると、その横はブドウ畑。
強すぎる日差しを避けるために下の方にブドウを付けるのがカリフォルニア流とか。
見学ツアーに申し込もうとしたら1時間半待ちとのことで、諦めました。 やはりみんなのお目当てはワインそのもののようで、展示会場はガラガラです。
せっかく来たのだからと試飲をしようとしたら、ロバートモンダビ96年は1グラス80ccで$8。高かったので二人で分けました。 因みに、近くにはかの有名なオーパスワンもありますが、こちらの試飲はもっと値が張るよう($20とか・・・)なので行くのを断念してこちらに来たのに、やっぱり高かった。
外の芝生でのんびりしているのが一番安上がりです。
サンフランシスコから1時間で来れるところにあるのだから、試飲が高いのも仕方ないか。
芝生の周りは広大なブドウ畑。まだ7月の半ばなのでブドウの実はとても小さく、どうせならもっと後の方が良かったかも知れません。 帰り際にふと見ると、色の付き始めた実を付けている木もありました。 生食用と違ってワイン用のブドウは粒が小さいのが特徴だそうですが、それにしても小さいですね。
ロバートモンダビはナパバレーと言っても実際はセントヘレナの近くなので、レイクタホに行くには一度戻ることになりますが、時間もなくなってきたので山越えでショートカットすることにしました。 が、すごい山道で大変でした。
途中ではこんな綺麗な湖があり、思わず車を止めて休憩しました。人工湖でナパに水を供給しているようです。
今回使った車は、言わずと知れたフォードトーラス。なぜかフルサイズのレンタカーというと、アメリカ中どこで借りてもこの車になってしまいます。良い車には違いないのですが。 さて、夕方になってやっとレイクタホに到着。標高2000mなのでとても涼しい。 夕食は日本食レストランにしました。刺身盛り合わせを頼んだら、こんなにたくさん!値段も比較的安くて大満足でした。
きっとこれは寿司も美味しいに違いないと言うことになり、食後に寿司を食べるという荒技をやってしまいました。でも、値段も安くてネタも大きく、とても美味しかったです。
因みに嫁さんは天ぷら蕎麦定食。蕎麦はさすがにこんなもんか、と言う味でした。 翌日は湖を満喫する日です。 宿のすぐ近くにはロープウェーがあり、山の上まで上れるのですが、1人$20という値段に恐れをなしてカウンターで引き返してきました。
少し走るとすぐにネバダ州に入ります。すると街のにぎわいがスーッと無くなって田舎になってしまいます。
さらにしばらく走るとビーチの看板が。入ってみるとなかなか綺麗なところです。
遊覧船がちょうど出ていきました。「単なる観光船になんて乗りたく無いや」と思っていたら、何とあの船は船の底がガラス張りのグラスボートなんですね。水が透明なのでこんなことができるんです。 そこで、せっかく綺麗な湖に来たのだからと私達もボートに乗ることにしました。 これは両側にモーターが付いていて手元のスイッチで行く方向を決めるそうです。
簡単そうなので乗ってみることにしました。だって、ペダルボートはしんどいんだもん。
どうです、この水の綺麗なこと!本当に透き通っています。こんな綺麗な水の湖なんて見たことありません。 が、大きなミスに気が付きました。座るところはメッシュでできています。だから小さな波が来ると、お尻がベシャッ!「つ、冷たいッ!!!」
水がとっても冷たいんです。これで子供しか泳いでいないわけが分かりました。
しかし、モーターのスイッチを引き受けている私は動くわけに行きません。
妻の足が私の足の向こうにあるのは、彼女が身体をずらして自ら非難しているからです。
湖の中心を向くと、あちこちにボートが泊めてあります。みんなかなり大きいものばかり。 それにしても、水が綺麗です。
楽しかったけど、冷たかった。
さて、お尻を乾かしてから次ぎに向かった先は湖の東側。繁華街のある南側と違って東側はとても静か。自然林と高級別荘地があるだけ。 ここからでも水が透き通っているのがはっきり分かります。が、カメラで写るより、実際に見る水はもっと透き通っています。ホントなんだから。 車窓から撮した(だから色が違うでしょ)どこかの岬にある高級別荘。あんなところに別荘がある人ってどんな人なんでしょう? 道路沿いに大きな駐車場があるので入ってみたら、「ボナンザ」と言う開拓時代を題材にした番組のオープンセットに手を入れてテーマパークにしたところ。映画村のミニ番と言った感じ。 とりあえず昼食と言うことでハンバーガーで間に合わせる。冷凍の肉を焼いただけのものだけど、周りの雰囲気がいいので意外に楽しめました。 食後の散歩で見つけたパイナップル、ではなくて松ぼっくり。こんなのがゴロゴロしてる林だけど、松の木自体は結構フツー。 なぜか古い車がいろいろ展示されていました。ここは比較的入場料が高いので、こんなものでも置かないと客は納得しないのでしょう。 拳銃とショットガンを撃ち合う西部劇もやっていましたが、さすがに本場だけあって日本とは音が違います。最も出遅れたので音しか聴けなかったんですけど。
更に更に湖周回の旅は続きます。湖の北で再びカリフォルニアに入ります。するといきなり大きな街になります。 ここは北を通り過ぎて北西の辺り。反対車線は小さな信号を先頭にもの凄い渋滞だったので、湖を右回りで回る人は気をつけましょう。
北西から西の部分は道路が湖岸ギリギリを走っています。
小さな入江がいくつもあって、あちこちにたくさんのボートやヨットが繋がれていました。この辺りには街もなく、東側ほどではないにしても、とても静かです。 道路が大きな岬を上がっていった先の駐車場から見た景色です。真ん中の島のてっぺんには小さな建物があります。ドイツだかオーストリアから移ってきた大金持ちの未亡人が友人と御茶を楽しむために作ったティールームだそうです。その未亡人の別荘が右側の林の中にあります。 さて、帰ってきたらちょうど夕食の時間です。昨日で味を占めたので、今日も日本食屋さんに出かけました。昨日いた日本人の板さんは今日はお休みなので、「(えーと)フラウンダー&チュナ&イール、プリーズ」と言うと、「スシハニホンゴデイイデス」とのことで、「ヒラメと赤身とウナギ!」と気楽に楽しめました。 「エンガワ?」と言うので「プ・プリーズ!!」と言って出てきたのがこの写真のものです。おっきくて身が暑くて最高でした。日本でもこんなのは食べたこと、無いかも・・。因みに特性の煮きりがかかっています。