運転免許取得方法 (セントルイス地域)

        ミズーリ州の運転免許の体系は2001年7月に更新され、若年者の事故率を減らすことを主目的に以下のようになりました。詳細はここのサイトをご覧下さい

15才以上 運転免許試験を受けるためのトレーニングを開始できる。資格要件を満たして筆記に合格するとInstruction Permit(半年有効)を手にできる
16歳以上 Intermediate Licenseを取得できる
18歳以上 Full Licenseだが免許証に21才未満の記述がある
21歳以上 通常の免許($15)

        この中のPermitと言う免許は日本の仮免に相当し、21歳以上の免許保有者の同乗時にのみ運転可能で、違反をすると取り消しになります。筆記で受かっても実技試験で落ちるとこの免許をもらうことになります。この場合の有効期限は1年です。

            免許を手にするまでの全体の流れはこのようになっています。

1.事前準備

2.筆記試験

3.適性試験

4.実技試験

試験場はどこにあるのか?

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1.事前準備

まず第一にしなくてはいけないのは、運転教本の入手です。これは知り合いの人にでもドライバーズライセンスオフィスの場所を教えてもらって、そこに行けばタダでもらえます。免許試験場にも置いてあります。これをざーっと見て、とにかく標識類と路上駐車の方法を覚えておきましょう。

運転試験場までは自分で車を運転していくしか方法がないのですが、当然のことながら免許無しの人が試験場まで自分の車を運転していっても良い、とは認められていません。規定では「試験場まで運転してはいけない。交通手段は自分の責任で準備すること」と決められています。しかし、実際には試験場までの交通手段をとがめられた人はいないのが現実で、自分で運転して行っても問題ありません。

もちろん、日本の国際免許を持っているのなら基本的にに問題ないでしょう。

     

2.筆記試験

筆記試験を受けるのに必要なIDは既に説明しましたが、その他に必要な物は特にありません。書類に必要事項を書き込んだらすぐに筆記試験を受けられます。問題は英語でも日本語でも好きな言葉で受けられます。英語の問題は3種類ありますが、日本語は1種類しかないので、日本語で受けるのがよいでしょう。「ジャパニーズクエスチョネアープリーズ」と言えば日本語問題が出てきます。英語で受ける場合は辞書の使用が認められます。

25問の4択で70点以上が合格です。申し込みが終了した時点からすぐに筆記試験が始まりますので、日本のように朝の8時までに集合すること、などはありません。9時から5時の時間内ならいつでも申し込めます。だからあなたが試験場で申し込むときには既に何人かが試験を受けているでしょうし、自分が答案を書いている間にも何人かが筆記試験を始めるでしょう。問題用紙を提出するとすぐに採点して合否を教えてくれます。

筆記試験に落ちることもあるでしょうが、すぐにもう一回受けることができます。英語の場合は違う問題を渡されますが、日本語は一種類しかない(最近、2種類になったという噂もある)ので同じ問題を再度受けることになります。

練習問題はこちら(2002年改訂版)

      

3.適性検査

筆記試験に合格すると次は適性試験です。道路標識が読めるか、意味は何なのかを箱の中を覗いて試験官の出す標識を見て答えます。必ず出るのは以下の標識です。英語が下手でも問題ありません。ジェスチャーでも何でも使って答えましょう。その他の標識はこちらをご覧下さい。

STOP SIGN
停止

(試験では文字を消してあります)

Merge
合流
SPEED LIMIT SIGNS 速度制限
YIELD SIGN
ゆずれ

(試験では文字を消してあります)

Lane Ends/Merge Left
車線減少

 

このあとに視力検査があります。日本と同じですが、基準は緩いようです。

 

      

4.実技試験

適性検査を終了した段階で、二つの方法があります。次に述べる実技検査を受ける方法と仮免にとどめておく方法です。仮免はPermitと言い、1年間有効です。これは免許取りたての高校生などの事故を減らすために採用されたものですが、国際免許からでも取れます。このPermitの場合は実技試験を必要とせず、適性検査が終わるとすぐに発行の手続きになります。1年以内にちゃんと実技試験を受けて下さい。Permitでの運転は21歳以上の運転免許を持った人の同乗が条件とされています。

適性検査をパスすると次はいよいよ実技試験です。試験官が貴方の名前を呼びますので、元気良く返事をして世間話などしながら貴方の車に向かいましょう。試験管も人間ですから、第一印象は結構大切です。自分の車を止めてある場所に着いたら、最初は車に問題がないかを調べますので、試験官が車の外に立ってヘッドライトを点けろだのターンシグナルを出せだのブレーキを踏めだの言います。

次に車の中に乗ってエマージェンシーブレーキはどれか(ハンドブレーキのこと)、デフロストはどれか(空調パネルのデフロスターのこと、リヤウインドデフォッガーではないので注意)、など運転に必要な操作類を口頭で尋ねますので「これ!」と指差して下さい。試験官によっては操作までさせる場合があるようです。

いよいよ運転開始です。試験官の指示に従って試験場をゆっくりと出て、街の中を走り出します。安全確認は大げさなくらいした方が良いようです。しかし、安全確認は「without searching」が条件ですから、よそ見は厳禁です。住宅地の中で道路の右側に停めるように言われますので、縁石があるかないかを確認して、停車してからハンドルを所定の方向に切って停めましょう。

路上テストの最後は試験場に戻ってからの縦列駐車です。日本のよりも遥かに簡単ですが、練習は必要でしょう。

最後に試験官の指定する場所に車を止めて試験終了です。車を降りる前に合否と注意事項が言い渡されます。減点法で70点以上で合格です。

合格したら

合格したら、登録用紙を持ってドライバーズライセンスオフィスの窓口に行って登録用紙を提出すると、アメリカ人には写真を撮って10分ほどで免許を渡してくれますが、9.11以降、外国人はFBIなどの審査に合格する必要があるので書類を州都であるジェファーソンシティに送る必要があります。2002年末で3ヶ月くらいの審査期間が必要なようです。しばらく待つと書類を送ってきますので、それを持ってドライバーズライセンスオフィスに行き、免許を受け取ります。

また、合格点に達しなかった場合はその理由を試験管が言います。

お薦めの試験対策

試験場に前もって行って、縦列駐車の練習を自分で勝手にしてしまいましょう。平日の9時から5時の間で、試験の車が縦列駐車の試験エリアにいなければ問題ありません。試験場の駐車場の一角にオレンジのパイロンがありますので、その間に縦列で駐車すればOKです。出て、入って、を何回か繰り返してみましょう。

路上試験のコースは試験官がその日の気分で変えますので、どこになるかは分かりません。しかし、試験場近辺の道路をグルグルと一通り走り回っておけば、実際の試験のと気の心の落ち着きが違います。

試験に落ちたら

試験官にいい人が当たるかどうかは、かなり運次第なので、生活を始めたばかりで英語も十分にできない日本人は落ちることだってあります。と言うか、一回目は落ちることの方が多いようです。気を取り直して何度でもチャレンジしましょう。次の日になればまた試験が受けられます。試験の登録用紙を渡されるので、次回の試験の時にはIDとその紙を持っていけばすぐに試験を受けられます。3回までは無料ですが、それ以上になると別に$10かかります。

 

     

    どこに行けばいいのか?

セントルイス地域の運転免許試験場のリストを作りました。参考になさって下さい。

Drivers Licensing Exams (ガレリアの南でHanleyの南側)

     3234 Laclede Station Road, Maplewood, MO 63143

Driver Examinations (セントルイス北部地域が近い)

     5494 Brown Road Hazelwood, MO  63042

Drivers Licensing Exams (セントルイス西部地域)

    15425 Manchester Road, Ballwin, MO 63011

 

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