Thai Kitchen

タイ料理の店としては比較的新しく、01年にオープンした店だ。店のメニューはスペシャルが$9近い値段のものがある他は全て$6以下。それでいて日本人にもなじみのある味なので気軽に行くレストランとしてお勧めしたい。店はシュヌックスの真向かいになるが、ちょっと小さいので見つけにくいかも知れない。店内も少し小さめで、50人少々しか入らない。また、お酒は持ち込みなので、向かいのシュヌックスで買って持っていこう。安上がりだ。ワインを持ち込む場合はコルク抜きを忘れずに。コップはちゃんと出してくれる。

この店はタイ料理ではあるが、あまり辛さを強くしていないので、辛いのが苦手な人でも十分楽しめる。お勧めの皿はいろいろあるが、まずFish Cakeからいこう。香草(シャンツァイ)が少し入った手作りのがんもどきだ。次はパパイヤサラダ、これは大根サラダと思えばいい。タイダンプリングは紛れもなくシュウマイだ。トムヤンクンは少しだけ酸味を抑えてある感じだが、素直な味で美味しい。スパイシーバジルは挽肉乗せご飯だ。ローストダックヌードルスープは柔らかく煮込んだダックが美味しい。カレー類はタイの標準的な味なのでどれを頼んでも外れはない。できれば最後にライススープを頼んでみよう。文字通りのご飯をスープに入れただけのものだが、スープの味が染み込んで絶対旨い。タイ通の人はスパイスセットがカウンターにあるので、それを持ってきて楽しむのも良いだろう。ナンプラーの他、トウカラシの酢漬けやラー油などが載っている。ナンプラープリッを頼むとすごく辛いナンプラーを持ってきてくれる。少しだけ料理に垂らすと味が引き締まって美味しい。

尚、アイスティーはタイアイスティーとレギュラーアイスティーの二つがあり、タイアイスティーの方は目が覚めるほど甘い。コンデンスミルクが入っているが、それがアイスティーの上に浮いているのだから、味をご想像あれ。

 

Mai Lee (ベトナム料理)

たぶん、セントルイス地域のアジア系レストランでは一番混んでいる店。その理由は値段が安く、野菜の多いヘルシーメニューにある。昼食では$4で野菜のたっぷり入ったスープや生春巻きが食べられるし、スープも具がたくさんなのでそれだけで昼食となる。従って昼食時は学生も多い。店は70人ほど入るが、週末ともなれば大混雑する。しかし、待ってもその甲斐は十分にある。働いているのはベトナム系の若いあんちゃんばかりだが、意外にマナーを心得た丁寧な対応をする。うるさいのが気にならなければ楽しめる店だ。総予算は一人当たり全て込みで$20と言うところか。

メニューの種類は中華も含めると300種類を越えるが、ベトナム料理は半分少々。それでも凄い種類だ。ズバリお薦めは生春巻きの皮と具がセットになっているメニューナンバー146番。二人で食べてもまだ多いと思うが、肉、野菜の豪華盛り合わせを自分で蒸したての生春巻きに包んで食べるのは楽しくて美味しい。しかし、蒸したての生春巻きはすぐに丁寧に広げないとくっつき合って二度と離れなくなるので、失敗すると破れて悲しい思いをする。それもまた楽しいが。あとは土鍋のチキンもお薦め。「クレイポットチキン」で通じるはずだ。チキンのメニューに載っているのですぐに見つけられる。シーフード系はお薦めを聞いてみるのが良い。例えスペシャルメニューでも高くはないので安心しできる。因みに私のお気に入りは17番のミディアム牛肉入りヌードルスープ、31,32番のゴイクンは生春巻き(クンとはエビのこと。トムヤンクンならエビ入りスープだ)、156番の牛肉のテーブル焼き肉。

値段が安いからと言っていくつも頼むと、テーブルの上に乗らないくらい何皿も出てくるので頼みすぎには十分注意しよう。かくいう私もいつも頼みすぎる口である。夕食時は必ず生野菜の盛った皿が全ての料理に付いてくるので、生野菜を思いっきりバリバリ食べたいときにはスープだけ頼んで野菜のお代わりを頼むと安く上がる。但し、シャンツァイの香りが苦手な人にはちょっと辛いかも知れない。

 

 

  Vietnam Star (ベトナム料理)

ベトナム料理の店の中でも、比較的新しくオープンした店で、まだ1年経っていない。従って、ペンキ塗りの店内の雰囲気は明るく、どこか賑やかな感じがする。店内は70人も入れば一杯になる程度の大きさしかなく、週末には満員になることもある。店の店員は女性ばかりで、気のいいおばちゃんに相談すればあっという間にメニューが決まってしまう。一人当たりの予算は$20チョイという感じ。

店の料理は、一品ものよりも鍋系のものに力を入れており、テーブルトップで調理するものが比較的多い。同じベトナム料理のマイリー(上記)はテーブルトップで料理するものは一種類しかないが、こちらは鉄板焼きで8種類(内、シーフードは3種類)、火鍋と言う鍋としゃぶしゃぶのあいのこのようなものが7種類(全部シーフード系)あるので、家族で楽しむには良いだろう。マイリーはメニューの種類の多さ(300種以上)で群を抜いているが、ベトナムスターもそれに近いくらいはあるので(280種)、そう簡単に飽きる心配もない。但し、全体的に味付けは濃い目なのでビールが進む味だが、薄味が好きな人にはお勧めできない。

味付けの方向性としてはやや甘味が強めで、最初はアメリカ人の味に迎合しているのかと思ったが、客はアジア人ばかりであるところを見ると、「お客さん用には甘くする」という文化によるものなのかもしれない。

 

 

 Pho Grand  (ベトナム料理)

某地元系のレストランガイドでベトナム料理部門で1位に輝くこの店は、セントラル地域で、多分最も混んでいるアジアンレストランだ。予約を受け付けないので、週末などは自分で行って根気よく並ぶしかないが、9時になっても列は消えない。私は45分待った。この店は若い友人同士(カップルと言うよりは数人)で来る客が多い。店内は60人くらいしか入らない。

この店の魅力を一言で言うと、あっさりとした少し甘めの判りやすい味と値段の安さだ。Mai Leeも安いが、この店は安さで更に上を行く。前菜にスープヌードルを取ってメインに鯛のグリルを取ってビールを1本でチップ込みで$15だ。流行るはずだ。ライスクレープを前菜に取った妻は、「多すぎないのが良い」と気に入った様子。はっきり言って鯛は大失敗だったが、妻と友人の皿はどれも結構良かったようだ。ここはライスクレープ(ニュルンとした白い米)やスープヌードルが当たりのようだ。種類も多いし、日本人に馴染みやすい味だ。ニョクマム(Fish Sourceと言うらしい)を付けながら食べれば完全にアジアの味だ。しかし、薄味か?と聞かれると???だ。メインに付いてくるライスはランチの時と同様に皿に盛り合わされて出てくる。砕けたタイ米だ。

昼食の時には生春巻きとカレーを食べたが、生春巻きは大したものではなかった。これはMai Leeで食べよう。しかし、カレーはタイ風で結構美味しかった。日本人の女性でも食べきれる量なのが嬉しい。(ウチには足りない…) 細かいことだが、ジャーで注いで回るアイスティーが結構美味しかった。珍しく紅茶の味がした。

 

  King & I (タイ料理)

セントラル地域の店の中でも比較的大きな店で、200人近くは入るし、更に2階もあるようだ。店の中央の廊下の左右にスモーキングとノースモーキングのフロアが分かれている。比較的混んでいる店だが、趣味の良いBGMを流しているなど、五月蝿いだけではないので、友人夫婦と食事を楽しむような場合には最適の店と言える。店員の応対も良い。

料理はタイ料理の名前通り辛いものが多いが、メニューには辛いものには唐辛子のマークが付いており、全て3段階の辛さが選べる。この中で、いわゆる「辛い」と言うのは中間のMediumに相当する。Mildはほとんど辛さが判らない甘めなので子供かアメリカ人向き、Hotはダーッと汗の出る感じである。従って、お薦めはMediumとなる。いくつか頼んだ皿の中で面白かったのはパパイアサラダ。どう見ても大根サラダにしか見えないし、実際味もそうなのだが、「それがパパイアです」だそうだ。タイ料理の定番のトムヤンはエビ(クン)になると$10もするが、しっかりとチキンで出汁を取ってあるし、レモングラスのぶつ切りがたくさん入っているので「辛!酸っぱ!熱!」を堪能できる。また、タイカレーのメニューも数種類あるが、クミンやシナモンの入った色の濃い少しだけインド系のカレーなので、日本人には馴染みやすい味になっている。

デザートは3種しかないが、お薦めは「揚げバナナ」である。普通、私は揚げバナナは余り好きではないのだが、この店のはいける。サクッと揚がっているし、揚げ油を他の料理と代えていると見えて嫌な匂いもしない。本当にバナナ本来の味を楽しめる。

 

    Manee Thai (タイ料理)

こちらはタイ料理の店で、99年の5月にマンチェスターのディアバーグスのモールにオープンした。まだ新しいなので店内は綺麗で雰囲気が良い。店内は静かでどちらかというとカップルで行くのに向いている。オーナーは女性で店員も全て女性なので落ち着いた雰囲気が良い。収容人数は50人くらいだが、1/3は中仕切りの向こうなのでグループパーティーにも良いと思われる。

ここの店のお薦めとして外せないのはやはりトムヤンクン。何故かかなり酸味が効いているが、丁寧にスープを取ってあるので簡単に飲んでしまう。エビの苦手な人は同じスープで鶏のささみを入れたトムヤンチキンがお薦め。また、この店はカレーが美味い。ココナッツミルクを効かせて辛さを抑えた(と言うより辛くない)イエローカレーからズバリ火を噴くカントリースタイルカレーまで5種類ほど揃っており、頼めば更に辛さを調整してくれる。ここは、気合いを入れて一度はカントリースタイルカレーに挑戦してみて欲しい。辛さの奥にいろいろな味があり、決して後悔はしないはずだ。

ランチメニューもお薦めだ。スープ(トムヤンチキン)又はサラダに何故かアツアツの春巻きが付いてお好みのカレーが$6である。サービスのサラダと言ってもちゃんとしたサイズがあり、パリッとした新鮮な野菜を使っている。カレーの具は鶏、豚、牛、エビ($3増し)の中から選ぶことができる。他にはチャーハンがお薦め。いろいろな具が入ってパラッと仕上がっているしボリュームも満点。あっさり目の味だ。日本のよりも美味しいかも知れない。でもタイ紅茶だけはやめておこう。重くなるくらい大量の砂糖の入った紅茶で、リフィルしてくれないので別に飲み物を頼まないと我慢できない。

 

   

    Mongolian BBQ(モンゴル風BBQ)

早い話が肉野菜炒めの店である。店は80人くらい入るが、平日の昼にはいつも満員となる。BBQと名前が付いているが、モンゴリアンBBQを知っている人は分かるとおり、肉と野菜を炒めるのでBBQの名があるらしい。決してアメリカンなBBQではない。店のオーナーは去年中国系の人に変わったが、新橋で中華料理店を開いていたとかで、オーナーと娘さんは日本語を完璧に話す。料理はバフェ形式で野菜と肉を取り、鉄板を熱くして待っているお兄さんに焼いてもらう。

味付けにはしょうゆや辛味しょうゆなど10種程度があるが、焼く前に器に取り分けた食材に自分でかけるので、焼くときにほとんど流れてしまい、ソース自体もともと薄くしてある事もあって、どんなにかけても決して辛くなることはない。中華のバフェも併設されており、自由に取れる。昼は$6.80、夜は$13程度だが、昼と夜は中華バフェが若干変わる程度で肉野菜炒めそのものの食材は変わらない。夜は茹でたカニや海苔巻きなどが並ぶ。

前述のように、以前に中華料理店を経営していたというオーナーは、「本格的な中華も出します」と言っており、現にそのメニューも存在するが、未だかつてあの店でBBQと中華バフェ以外の皿を見たことはない。勇気のある人はチャレンジしてみて欲しい。でも、はふぇのあじからするとそれほどひどくはないとおもわれる。

 

India Palace

セントルイスのインド料理店の中でも、カレーの美味さでは一番と思われる。昨年は初夏から秋まで閉まっていたが、マネージメントが代わって再オープンした店だ。店内は50人程度しか入らないが、地図を見てもらえばわかるように、何と言っても空港の隣の11階という場所の良さが売りである。昼間は滑走路や誘導路を移動していく飛行機まで見える。夜は飛行場の夜景がきれいだ。

昼はバフェスタイルで3,4種類のカレーと数種類の料理が並ぶ。バフェにしては$10を越える値段はちと高いが、内容的には十分に納得できる。特に、夜は1品ものを頼むことになるので、2.3人でもカレーを全種類食べるのは不可能に近い。それを考えると昼のバフェはお得である。但し、ナンは別勘定になる。

夜はトマトのクリームスープを頼んでみよう。絶対のお薦めである。その他、カレーを楽しみたい人にはカレー3種のセットものがメニューの後ろに載っている。まずこれを頼んで、その中に入っていないカレーを別に注文すればよいだろう。個人的には山羊のカレーが好みだが、カレー以外の料理も結構いけるので、挑戦してみて欲しい。ボリュームはかなりあるので頼みすぎに注意しよう。デザートのマンゴプリンは美味しいがかなり甘い。

 

House of India

ここは総合的なインド料理の店だ。カレーもあるが、どちらかと言うと色々な料理を楽しみたい。店は70人程度の大きさで中くらいと言ったところ。いつ行っても比較的混んでいるが、少し待てば座れるので気長に待とう。料金は一人$25くらいだろうか。値段的にはリーズナブルである。

この店では炒め物系、焼き物系がお勧めだ。タンドリーチキンはIndia Palaceのものに比べてしっかりと焼き上げてあり、プリプリ感やジューシー感では劣るものの味がしっかりとできている。一皿のボリュームがあるので、一人でメインを一皿頼めば十分と言う感じ。やはりカレーを楽しみたいと言う方には塩味がきついがマトンのカレーをお勧めする。また、好みもあろうが、ナンに付いてはこの店のほうが美味しいようだ。

色々と料理の種類を楽しむのに向いている店なので、毎回違うものを頼むと良い。付け合せの野菜がどさっと付いてくるので余ったらお持ち帰りしよう。野菜の味付けは薄いので家でどんな料理にも化ける。デザートはなぜか食べた記憶がない。