東海岸何でもありの珍道中

第四部 ディズニー三昧の旅(後編)

7日目(後編) マジックキングダム  
7日目の方にも書いたように、マジックキングダムに行くには、一度TTCに行ってそこで乗り物に乗る必要があります。

マジックキングダムに行くには、モノレールで行くか、船で行くか、の二通りがありますが、今回は船を使いました。急がないのなら気持ちいいのでお薦めです。モノレールは狭いし空気も良くありません。

出発してすぐ、左手にポリネシアンビーチリゾートが見えました。比較的ディズニーの中では安い宿($120くらいか?)のようです。因みに、一昨日行ったフロリディアンビーチリゾート(ポリネシアンビーチリゾートの隣にあります)は[すごい値段よ]とのことでした。

その、フロリディアンビーチリゾートが少しすると遠くに見えてきます。一番左には小さな教会があって、結婚式ができるようになっています。
反航する船とすれ違う頃、遠くにマジックキングダムが見えてきます。

あ、忘れてました。マジックキングダムには各ディズニーリゾートから直行バスが出ています。最短時間で行きたければ、ディズニーリゾートのホテルに行って、そこからマジックキングダム行きのバスに乗れば良いんです。

自家用車の場合は、どうしてもTTCの広大な駐車場に行って、そこからモノレールか船に乗り換える必要があります。TTCの駐車場の中だってトラムが走っていて、自分の車の場所から乗り場までの長い距離を歩かなくても良いようにはなっていますが、距離が遠いことには変わりありません。

マジックキングダムの入り口は、このように鉄道の駅になっています。日本のと違って少し小さいです。この写真を撮っている場所は中に入ったところですが、ちょうど私の立っている場所の隣に「Internarional Support Center」があって、日本語のパンフレットがもらえます。因みに、英語版と良く比べてみましたが、細部に至るまで日本語版と同じでした。マーケットプレイスのレストランのようなことはないわけです。
メインストリートはそこそこ混んでいます。時間はまだ6時ですが、はやばやと道路際で8時からのパレードの場所取りをしている人を見かけます。昔は1時間前でも誰も並んでいなかったので、日本の影響が出たのかもしれませんね。

まぁ、今日は空いているから、時間直前に並んでも何とかなるだろう、と言う楽観的な観測の元に、せっかく来たマジックキングダムを少し見学することにしました。

これは白雪姫です。夢がない、と言われるかもしれませんが、何かたいくつーと言う感じ。あまりに簡単に見れるので、ありがたさもあまりありません。でも、ファンの人は終わって出てからそのまま入り口に再び直行。そう言う人もいるんですねぇ。
イッツァスモールワールドは日本と違ってかなり隅っこの方にあります。昔来たときは、「なんて暗い所なんだろう、洞窟探検みたいだ」と思ったのですが、今回はそれほど暗いとは思いませんでした。もしかして、アメリカの暗さになれてきたのかな?恐ろしいことです。
ここはプーさんのギフトショップ。なぜか過去のプーさんのアトラクションだけは30分待ちで、初めてFastPass(時間予約券)のお世話になりました。

プーはディズニーの中ではマイナーな存在と見えて、あまりグッズは充実していません。セール品とかも無いので何も買わずに出てきました。

ミートザミッキーさえも待ち時間無し。きっとミッキーは手持ちぶさたで思いっきり暇していたことでしょう。
さて、8時からはいよいよパレードの始まりです。7時40分に並んだ頃にはかなり場所が限られていましたが、それでも何とか場所をキープ。

こちらのマジックキングダムは日本に比べて道路も歩道も狭いので、とにかくギュウギュウという感じ。

パレードの始まりはお城のてっぺんから「ティンク」(?)がシューーーーーーーーっと空中を滑り降りてくるのが合図です。あの高さだから、怖いだろうなぁ〜。ちゃんと笑っていられるのかなぁ〜。

「エレクトリカルパレード」と言う名前の通り、日本のとよく似たすごく大きいパレードでした。何と30分以上ありました。昔はもっと簡単なものだったのに。

日本のと違って、本物の白人がやっていますから、白雪姫もアリスもみんなきれいです。左下の写真のお姫様(?)なんて、ほとんどビキニ姿なので、きっと寒かったことでしょう。

因みに、パレードは8時15分と10時の2回、同じものが行われます。昼間は一回だけだそうです。

9時になると花火が始まります。日本より近くで見れるので、とてもきれいでした。以下、その花火の写真です。

花火自体は日本のより少しシンプルかなぁ、特にしだれ柳系が少ないかなぁ、と思いましたが、場所が良かったので十分に楽しめました。
最後の花火は特大サイズになります。音楽でだいたいの様子は分かるので、カメラを構えて待っていたらちょうどいいタイミングでど〜んと来ました。
   
8日目 エプコット  
ディズニーの滞在も最後の方になって、やっと朝からいい天気になりました。

一度くらいホテルの写真を撮っておくか、と言うことで、コロナドスプリングスリゾートの写真です。メキシコをイメージしたらしいホテルは広い敷地にモーテル形式の部屋が広がり、この管理棟(?)まで来るのにも車がいります。宿泊棟は大きな池の回りにぐるっと並んでいて、そのエリアに入るにはカードキーでゲートを開ける必要があります。

でも、そのゲートも開いたままだったり、カードを入れても開かなくて、「おーい、あけてくれ〜!」と言うとすっと開いたり、いかにもアメリカらしいホテルです。

部屋はまあまあと言うか、値段相応でした。ルームサービスで朝食を取る、と言うのが予定に入っていましたが、値段を見るとやはり高く、その割りに食事らしいものもないようなので見送りになりました。

レストランは一回行ったらそれで十分という感じでした。日本の女の子たちは「これが食べたかったのよぅ〜」とか言いながら中華を食べていました。ここで食べたパスタの味は当分忘れることがないくらい、強力にアメリカ風でした。スプーン2杯でギブアップしました。

エプコットの代表的アトラクションと言えば、やはり「リビング・シー」と「ザ・ランド」でしょう。相変わらず恐ろしくなるくらい空いていましたが、ちゃんとやっていました。
なぜか、スキューバダイビングの実演コーナーがありました。女の子が一生懸命説明していますが、お客さんはわずか数人。それも、「俺が聞いてやらなきゃ空気を相手に喋ることになるから、義理で聞いてやるか」という感じの、質問なんて絶対に出ないお客相手です。実際、後で通ったときには誰も聞いていないのに一生懸命喋っていました。

ここにはマナティの保護施設があって、こちらにはそこそこ人が集まっていました。写真撮影できないので残念。

ここはギフトショップが小さくて、壁にちょこっと飾ってあるだけです。妻のかぶっているのは帽子らしいのですが、かぶり方が不明です。マナティのTシャツがかわいかったので、これを買ってきました。
ところで、エプコットの名物と言えば巨大な地球儀ですよね。いつの間にか手がついています。この中は地球の成り立ちを説明するライドがあります。
「Test Track」は最新のアトラクションで、車のテストコースをモチーフにしています。結構すごい音で車が走っていくので、私一人で行くことになりました。
え〜と、私の記憶が確かなら・・ですが、左から50代の男性、妊娠5ヶ月の女性、6ヶ月、3歳、6歳の男の子、です。

この横の扉を入ると、説明のスクリーンが始まって、

「ねぇ、あのレポート早く出してよ。あら、次のグループが来たわ。ようこそテストトラックへ。ここでは車の実際のテストを体験してもらいます」「いいかい、君たちが体験するのは耐熱、耐寒、ブレーキ、高速、それと後一つだ」「ボス、あと一つってなあに?」「君が決めて良いよ」「わかったわ。それじゃ、これ」と言って女性がクラッシュテストのボタンを押すとドアが開いて6人乗りの車がある乗り場へと出て来るという具合です。

車はオープンカーで、3人2列乗車で、もちろんしっかりとシートベルトをしないといけません。見た目はかなり解放された乗車のように見えますが、座ってみると、結構しっかりとホールドされています。
アンチロックブレーキのありとなしの違いを確かめたり、この写真のように耐熱試験をしたり、いろいろなところを通っていきます。結構加速と減速は急で、ベルトのお世話になることも多いです。
いよいよクラッシュテストです。一旦停止して、しばらく止まってから前方のバリアに向かって猛然と加速していきます。衝突!の瞬間にバリアを通り抜けて外に出て、いきなり高速コーナリング試験、最高速試験などに入ります。最高速度は確実に100K/mを越えています。メ−タ−ではもっと上だったけど。

いやー、とにかくすごかったです。

車を降りると、何とそこはGMのショールームで、最新の車がいろいろ展示されています。

お昼は予約(ディズニーリゾート宿泊者は30日前から可能)しておいたイギリス館での昼食です。世界の11カ国を集めたワールドショーケースは大きな池の周りに並んでいて、それぞれに展示場とレストランを持っていますが、池に面したレストランはイギリス館だけです(軽食はもう一カ所ある)。

イギリス館と言えばドイツ館と並んでビールですね。エール、スタウトなどイギリスの名物ビールを堪能します。これ、本当に美味しいビールでした。

食事は写真を撮ろうと思いながら、気がついたら食べてしまっていたので写真なしですが、チキンポットパイもソーセージも最高に美味しかったです。いやぁ、久しぶりに美味しい食事にありつきました。

どこかで見たことあるような人ですが、誰なのか分かりません。しかし、とても有名な人のようで妻も通りがかりのおばさんもみんな知っていました。映画の主人公か何かですかね?
昼間のモロッコ館ではこんなショーをやっていました。トルコ版雑伎団と言った感じ。身体の柔らかさを売りにしています。

この隣のフランス館ではワインの試飲ができますが、値段がそこそこ高いので(試飲とは言わない?)、ほとんど誰もやっていませんでした。何も飲まないのも寂しいので、ワインの屋台でポリのコップに入ったワインを飲むことにします。

日本館の前はエプコットの地球儀のちょうど裏側になります。以前に来たときは、この辺りが一番の穴場だと言われて最後の噴水のショーを見ました。でも、やっぱり裏側という感じは否めず、今日は正面に近いところで見ることにします。

因みに、3時のおやつはドイツ館のビールにしようと思いましたが、ドイツ館のレストランはバフェスタイル(バイキング形式)なので、飲み物だけ、と言って別勘定で入れてもらいました。ドイツビールは美味しかったけど、イギリス館のほどは美味しくなくてちょっとがっかり。

メキシコ館は改装中でした。中は店ばっかり。「一番辛いサルサソースをくれ」と言って自家用のお土産を買ってきました。

大音響で音楽を鳴らしながら、ディズニーキャラクターのトラックがむなしく通り過ぎていきます。後をついていくのは子供一人。何か少し寂しくなります。だから、こっちが手を振ると、3人くらいのキャラクターが必死に手を振ってくれます。

ディズニーにロバのキャラクターなんていたっけ?と言うくらいマイナーなキャラクターで、ミッキーなんかは自然と子供が寄ってきて列ができるのに、こいつは誰も寄ってこないので自分から売り込みに行って写真を撮ってもらっています。
これはお昼を食べたイギリス館です。道路を挟んだ池の際にレストランがあります。

そろそろ夕方で、だいぶ外が暗くなってきました。夕食は7時の予約なので、モロッコ館に向かうことにします。

モロッコ館のレストランは、入り組んだ奥の奥のそのまた奥にあるので、お客の入りが悪いらしく、表で女の子が呼び込みをやっていました。

1時間に一回の割合でベリーダンスがあります。これ、なかなかです。見入ってしまいました。

食事はスパイシー系ながら、さっぱりとした味付けで、なかなか日本人には合っています。それに、フランス館のレストランで見た値段に比べれば思いっきり優しい値段です。

これもアペタイザーまでは写真に撮りましたが、メインディッシュのシシケバブとモロッコ定食は、食欲を抑えきれずに撮影前に食べてしまいました。でも、美味しかったです。

食事に期待するならエプコット、これで決まりです。

最後にもう一度、ベリーダンスの写真です。これは、食事をのろのろと取っていたら、1時間経ってしまって次のショーが始まったんです。う〜ん、なかなか、です。
モロッコ館はとにかく入り組んでいて、食事の後に店を見学していてもすぐに妻とはぐれてしまいます。おまけに、夜の雰囲気は独特で、何とも言えない怪しい雰囲気があります。

最後に池の真ん中で行われるショーを見ました。遠くなので写真は無しです。ごめんなさい。ちょうど日本にオープンしたディズニーシーの夜のショーとテレビで見る限り同じようなものです。今回、正面近くから見たので満足でした。

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