東海岸何でもありの珍道中
第一部 セントルイス−オーランド−キーウェストの旅
1日目 セントルイスからアトランタ いよいよ出発です。今日は旅行の中で最大の距離を走ります。一日目だからマァ良いか。気合いを入れて早起きして出発です。 天気はあいにくと言った感じで、いつ雨が降るか分からない感じ。でも長距離移動なのでいつかは晴れると信じて先を急ぎます。
ミズーリからイリノイを抜けてケンタッキーに入り、更にテネシーに入っても東部時間になりません。 「まだ中部時間なの?何か地図に書いてないの?」「なんか、ケンタッキーとテネシーって州の真ん中で東部時間と中西部時間に分かれてる見たいよ」「なぁにぃ〜?」
と言うわけで、時計を進めると言う一大行事はまだお預けなのでした。
やっとお昼です。ちょっと遅かったけどナッシュビルの郊外にある新しいホテルで食べることにしました。 ここはものすごく広くて、建物の中に広大なインドアガーデンがあり、その中の水路を何とゴンドラがお客を乗せて悠々と周回しています。
偶然見つけたホテルでしたが、駐車料金$6を払う価値はありました。見て回るだけでとにかく猛烈に広かったです。
因みに昼食は庭の中にいくつもあるレストランでサンドイッチとシーフードプラッターを食べました。安かったけど、海から離れた田舎でシーフードなんて食べるもんじゃないと痛感した次第です。
さらに一生懸命走り続けると、やっとジョージア州に入ります。だんだん道路の周りの木の密度が高くなってきた感じです。ジョージア州はお金持ちらしくて道路も良いです。さすがコカコーラの本拠地です。 やっと宿に着いたのは7時近くなってからで、11時間かかったことになります。さすがにアトランタは都会でした。夜は地ビール屋さんを見つけて初日に乾杯しました。
車の中からの写真なので色が少し変です。ごめんなさい。
本日の走行距離 620マイル(約1000キロ)
2日目 アトランタからオーランド 二日目はいよいよオーランドです。と言っても今回はキーウェストに直行するので単に泊まるだけ。宿だって$80のモーテルにしました。 今日は昨日ほどの距離ではないので、少しのんびり出発できたけど、やはり目的地に早く到着してのんびりしようと言うことで10時に出発。朝寝坊の我が家にしてはがんばりました。
気温はさすがにここまで来ると鰻登りという感じで、あっという間に90度を超えます。この写真はフロリダに入って最初のビジターセンターの辺りです。 セントルイスからここまでのインターステートは全てマイルマーカー(日本で言うとキロポスト:ここでは州境からのマイル数)が出口の数字になっていて、例えば36マイル出口は州境から36マイルの位置にあるとすぐに分かるので、そのつもりで走っていましたが、フロリダに入った途端に87マイル出口?あれ?フロリダって行き止まりなのにどこからの数字????おまけに1時間も走ったのにまだ77マイル出口??変だぞ??
実はフロリダは日本の高速道路と同じように出口がどこにあるかは関係なく、端っこから順番に出口に番号を振っていたのでした。
あ、ゲインズビルだ。今まで気が付かなかったけど、ここにはウチの会社が研究所を持っています。ほんとは一昨年、ここに来るはずだったんだよなぁ。今年は11月にここに来ることになってるけど、これるかなぁ。内輪話でごめんなさい。 夕方の5時半頃にやっとオーランドに到着しました。しかし妻はぐったりしていきなり寝てしまいました。「元気出せよ」「グー・・・」 仕方ない、奥の手です。「一休みしたらディズニーに行って飯食うぞ!」
ディズニーワールドには入場料を払わなくても入れるマーケットプレイスと言う土産物屋とレストラン街があります。いきなり復活した妻の元気な(げんきんな?)姿です。因みに後ろの人形はすべてレゴというブロックでできています。
おい、こんなもん欲しいなんて言うなよ!との心配をよそに、真剣に眺めています。確かにきれいだけど、どうしてこんなものが何百ドルもするんでしょう??? 売店の中で百万円のミッキーと握手です。写真で目を見開いているのはミッキーに合わせたつもりらしい。無駄です。 それにしても、ディズニーは日本人が多いですね。メニューだって日本語メニューです。↓は英語メニューと日本語メニューを並べて撮った写真です。なんと日本語メニューにはアルコール等の飲み物が載っていません。店員は日本人と見ると、何も言わない限り日本語メニューを持ってくるので、日本人でアルコールを飲んでいる人はほとんどいなかったです。
やはりディズニーの値段は高いですね。味はマァマァだけど。
本日のメニューはシーフードパスタとベイビーバックリブです。豚あばら骨なんか食べなきゃよかったと後悔しました。 デザートを頼んだのは理由があります。新婚旅行で来たときに(ずっと前です)、キーライムパイを頼んで、あまりの甘さに1/4しか食べられなかったので、在米3年半でどこまで食べられるようになったか試したかったんです。結果は?半分近く食べました。でも、かなり甘くて大変でした。もう二度と食べません。 結局、妻はギリギリまで帰ろうとせず、この日マーケットプレイスを後にしたのは閉店時間の11時でした。なんて奴!
本日の走行距離:480マイル(約770Km)
3日目 オーランドからキーウェスト 今日はいよいよ最南端までの旅です。 オーランドは内陸にあるので海岸まではフロリダターンパイクを使います。どうやら有料道路みたい。マイアミからは一般道に出てキーウェストに向かいます。
見にくいかもしれませんが、マイアミを通過するところです。 オーランドからマイアミまでは有料道路で来ましたが、例のテロ騒ぎでサービスエリアは大騒ぎ。(フロリダターンパイクには日本のSAと同じような設備があります) みんながテレビの前に釘付けでした。朝、ホテルでテレビを見たときには単なる放火だろうとしか思わなかったし、テレビでもテロとは言っていなかったから(まだ飛行機がぶつかってなかった)、SAでテレビを見てびっくりしました。
もっと驚いたのは、フロリダの州政府機関の職員は全員緊急避難したと言うこと。なんで?とその時は思いました。今になってみると、事件直後に既にFBIはだいたい知っていたんですね。
そのおかげで有料道路は突然タダになりました。
混雑したマイアミ市内を抜けてなんかすると、いよいよフロリダ半島から抜け出してキーウェストまでのエリアです。キー何とかと言う地名が何度も出てきます。 車の窓ガラスのおかげで写真の上部が青くなってしまいました。途中で小さな島をいくつも通り抜けますが、その途中にかかっている橋の上から向こう側を撮ったものです。ね、両側共に海でしょ?
右側がメキシコ湾、左側が大西洋になります。
キーのエリアに入ってもしばらくは普通の陸地を走っているのと変わりありませんが、しばらくすると通過する島がどんどん小さくなるので、こんな景色ばっかりになってきます。 途中に通過する島にはビーチリゾートがたくさんあって、中には島が丸ごと一つのリゾートなんて言うところもあります。 と言っても、島が小さいとリゾートも民宿みたいなものだったりしますが。
キーウェストに来る前にちょっと探してみたんですが、こういうリゾートはとっても値段が高いです。
ここ数年の好景気で一気にリゾートも増えたようですが、今の不景気の時代にリゾートに来る人は少ないらしく、誰も見かけませんでした。
その日の夕食は港のレストランでした。なんせ、港の波止場から張り出しているので、窓の下には魚がたくさん泳いでいます。雰囲気は最高です。 更に、ここの牡蠣は最高です。こんな新鮮で美味しい牡蠣は滅多に食べられるモンじゃありません。9月ということでさすがに痩せてはいましたが鮮度は最高です。
値段は?これが安いんです。6個で$4.5!
あまりの美味しさに、翌日の出発を遅らせても、ここで再度生牡蠣を食べていくことに決定。とにかく最高の美味しさでした。