コロラドからロスアンゼルス大忙しの旅4

天気は快晴。ホテルの裏のチャイニーズシアターには多くの人が溜まっていました。一番先に見つけた足跡はスターウォーズ関係のもの。でも、何故かあまりありがたく見えないのが不思議です。やはり作り物の型だからでしょうか?周りにあまり人もいません。
わかりにくくて申し訳ないのですが、千恵はハリソン・フォードを見つけました。手形に自分の手を当ててみて「あまりおっきくない」と言っています。ハリソン・フォードの手が小さいのかな?それとも・・・。

でも、ほとんどは知らない人たちのものばかりで、知っている人の型を探すのは結構大変です。

これがそのチャイニーズシアターです。通りの中にポツンとあるので見つけやすいのですが、もっと大きいものかと思っていました。

因みに、足形のスペースはまだかなり残っていますから、これからも時のスターが足跡を残していくことでしょう。

そのチャイニーズシアターの隣は土産物屋さんです。フロントだけしかない張りぼての車で写真撮影をしてみました。この車はダッシュボードまでしかないので、私は木の板で作った箱の上に座っています。
ハリウッドと言えばやはりこれでしょう。探すのにちょっと苦労しました。だって、ハリウッドまで行ってしまうと近すぎて見えないんです。カメラに望遠が付いていないのでぼやけていますが、本当に「Hollywood」と書いてありました。

因みにこれはサンタモニカBlvdの直ぐ近くから撮ったもので、これ以上近づくのは無理だと思います。

ロスアンゼルスに行ったらぜひ食べようと心に決めていたのが、このお店です。ほとんどこれが食べたいばかりに、はるばる来たと行っても過言ではありません。だから、しっかりと写真撮影させて貰います。
店のメニューです。相変わらずボロのカメラでピンボケしていて申し訳ないのですが、標準の2番のセットだと$4.45とハンバーガーよりも高めになっています。

私はせっかくなのでドーンと大盛りの5番のセットを頼み、千恵は7番のセットにしました。税金を入れると結構な額になってしまいます。

セットを頼むとドリンクまたはサイドディッシュまたはデザートが貰えます。と言うわけで、デザートにはプリンとチーズケーキをオーダーしました。

左の私の牛丼は、色を見ても分かるように、あまり醤油を使っていません。どっちかというと塩味の方が強いです。

お約束の紅ショウガと七味は2割くらいのテーブルにしか置いてないので、ちょっと失礼して借りてきます。

それでも牛丼は牛丼なので、しばらく二人とも無言で掻き込みます。なんか安心するひとときでした。ふと見ると周りのお客さんはヒスパニック系の人ばかりで、白人も黒人もいません。

全部は食べ切れませんでした。

次はロスアンゼルスのダウンタウンに向かいます。かの有名なリトル東京とやらに行ってみます。しかし、あまりのうらぶれた小さな一角に唖然としてそのまま通り過ぎてしまいました。

本当に古くて人気が無くて、何十年も忘れ去られたような一角でした。有名なお菓子屋さんの店が何軒か出ていましたが、それがなかったらゴーストタウンみたいな感じです。雰囲気がやばいのでそのまま寄らずに通り過ぎてきました。

これはダウンタウンの隣にあるロスアンゼルスのユニオンステーションです。やはり南国の雰囲気がいっぱいですね。あちこちのユニオンステーションを見てきましたが、これが一番スペインぽいです。
中はあまり大きくないのですが、何故か待合室だけは立派なのがあって、古い革張りのイスがたくさん置いてあります。

時間帯もあるのでしょうが、飲み物や食べ物を売る店が近くにない所から、あまり愛用されている場所ではないようです。

ホームには通勤用の列車が止まっていました。これは全車2階建てになっていますが、中は普通の座席です。ちょっと除いてみましたが、全然豪華じゃありませんでした。

車いすの人が乗る場合はドアのステップがずい〜っと伸びて下に下がるようになっています。そんな事するくらいならホームを高くすればいいのに、と思うけど、それをしないのがアメリカ人の頑固さでしょうか。

機関車に誇らしく書いてあるMETROLINKの文字が通勤用の近郊列車であることを表しています。先頭にドアが付いていて、ここから運転席に上がるようになっており、後ろ半分のエンジン部には通路がありません。もちろんディーゼルエンジンです。

この駅からはこのような列車ばかりではなく、毎日一本3泊4日でシカゴ行きのカリフォルニアゼファーが出発します。

さて、昨日の夕食を食べたYAKITORIYAの直ぐ近くに「ムースファンタジー」というお店があって、日本と全く同じお菓子が食べられます。ね?見た目も同じでしょ?味も同じでした。なつかし〜。

値段まで日本並みなのは仕方ないですかね。どうして二人なのに三つのお菓子が机に並んでるか分かります?私は一個の半分だけ食べられました・・。

ちなみに、ちゃんとカレーセットやグラタンセットとかもあるんですよ。

あまりに美味しくて懐かしい雰囲気なので、写真を撮らせて頂いたら「ケーキ屋さんをやってらっしゃるんですか?」と訊かれてしまい、「いえいえ実は私はセントルイスと言う所に住んでいて・・・」と話したら、すっかりうち解けていろいろ教えてくれました。何とこの一角は「リトル大阪」と呼ばれているそうです。

いつも旅行の手配でお世話になるIACEトラベルさんのお店もこの一角にあるし、日本のスーパー、カレー屋、ラーメン屋、焼鳥屋、焼き肉屋、クリーニング、本屋、高級レストラン、何でもあります。HISもあったっけ。とにかく何でもここに固まってます。

次は思いっきりお上りさんしにビバリーヒルズのロデオドライブに来ました。さすがに超高級店ばかりが並んでいます。

とある超有名店を覗いていると、父娘と中年男性が入ってきて、娘の方に「お嬢さん、何でもお好きなものをおっしゃってください。揃えさせますから」と言っています。ここはそう言う店なんですね。早々に退散することにしました。

ここはロデオドライブの北の端っこにあるノースロデオドライブです。ヨーロッパ調の街並みに新しい有名店が並んでいます。

ここは歩行者天国なので、通りにベンチが置いてあり、全てに灰皿が置いてあって、優雅なマダムたちがスパスパ吸っています。お金持ちってタバコ吸いなんですかね?

その日の夕食第1弾はムースファンタジーのお姉さんに教えて貰った、ロスアンゼルスから南に行ったトレランスと言う所にある居酒屋です。なんでも最近はこちらに新しい日本街ができつつあるとのこと。スーパーのミツワもここにあります。

居酒屋だけに「マグロのピリ辛風」だの「鰯のくるくる上げ」だの、ひと工夫したものばかりがでてきます。アサリの酒蒸しは絶品でした。

「ねえ、トイレに行ってご覧なさいョ。凄いわよ」というのでトイレに行きましたが、普通のトイレでした。「ね、いっぱい張り紙がしてあって面白いでしょ?」「そんなのどこにもないよ」「それじゃ撮ってきてあげる」と撮影してきたのが女子トイレの中の張り紙です。どうやら日本の居酒屋の宣伝らしいです。ここに張り紙すると日本のお店にお客が来るんでしょうか?不思議です。
第二弾はうどん屋さんです。同じ地区の道路をずっと行った所にあります。IACEトラベルさんもあります。

店の入り口には有名人の写真がずらりと並んでいたので、記念写真を撮らせて頂きました。確かにどこかで見たような顔ばかりです。千恵もそうです。

これが3色そばです。3色と言うより3食という感じもします。でも、とっても美味しかったです。美味しい蕎麦が食べられるんですから、ロスアンゼルスの人は幸せです。
さて翌日はナッツベリーファームに行きました。今日が休暇最終日なので、たっぷりと楽しむことにします。ここにした理由は二つあります。まず、ディズニーはフロリダに2回も行ったので今さらという感じだったこと、そしてもう一つは食べ物です。
ここはスヌーピーがメインキャラクターになっています。

おい千恵、お前、旅の初めよりふっくらしてきたんじゃないか?それより食べている俺はもっとか???

やはり鉄道ファンとしては園内の遊覧鉄道と言えどもおろそかにはできません。

何と機関車が通っている橋は跳ね上げ式の跳開可動橋です。列車が通る時だけ降りてきます。

アメリカ人はどうしてこんなに濡れるのが好きなんでしょう?これなんか濡れるためにのみ意味があるような乗り物です。セントルイスのシックスフラッグスにもありますが、乗っている人全員がものの見事にビショビショになります。
ここにもちゃんとした機関車の鉄道がありました。しかし残念なことに、この機関車はデザインこそ古いものの、重油を燃やして走るように改造されています。今の日本のSLと一緒です。
これはステーションワゴンというやつで、日本語では駅馬車と言います。鉄道ができる前に駅から駅に走っていました。お客さんはコーチの中だけではなく、屋根の上にも乗ることができます。

これは昔のステーションワゴンそのままだそうです。

世界で唯一定期的に動いているステーションワゴンだそうで、確かに馬が引っ張っています。上り下りもあるので、馬は結構しんどそうに走ります。でも、結構楽しめました。
お約束のインデアンの踊りです。音楽はインデアンと言うよりインカ風のロックという感じでしたが、結構たくさんの人が見ていました。肌の色からすると、確かにインデアンの人たちみたいです。
これもテーマパークにはお約束のガンマンショーです。でもこれは、スタントショート名前が付いているけどトークショーに近かったです。観客を一人舞台に上げて、「どこから来たんだ?」「フロリダ」「どこで働いているんだ?」「言いたくない」「言えよ」「でも・・」「いいから言えよ」「ディズニーワールド」(爆)と言う感じで進んでいきます。
ナッツベリーファームはフライドチキンで有名です。これがここに決めた第二の理由です。このレストランに入るには、一度外に出る必要があるのですが、お昼前だというのに既に行列ができています。

やっと座れてありついたフライドチキンのお味は?・・・・・・・ケンタとは違って鶏を蒸していません。そして調味液の入った塩水に漬け込んでいます。これが味の秘密で、中の肉にまで味が付いています。薄い割にしっかりとしている衣も特徴ですが、「それほど騒ぐ味か?」と言うのが正直な所です。このセットで$12だし。でもディズニーよりマシか。

キャラクターショップも外にあります。どうやらナッツベリーファームとスヌーピーはあまり仲が良くないようです。園内にもいくつかスヌーピー系のグッズを売っていますが、それ以外のグッズの方が圧倒的に多いです。

でもこのお店は楽しいグッズが多くて、なかなか楽しめました。

千恵はローラーコースターがダメなので唯一乗れるスリル系ライドが急流下りです。でもここのやつはそれほどきつくなくて、ドンブラコドンブラコと流れているうちに終わってしまいました。
先ほど紹介した鉄道にも乗ってみました。この強盗の格好をした人は「何か質問はある?」「窓から手を出すと撃ち殺すわよ」とお客に注意して回ります。

客車自体は80年くらい前の本物をそのまま使っており、さび付いたバネがギギギーっと音を立ててのろのろ走ります。

見ての通り、ここにはスリル系のライドがいろいろあります。「一人で乗ってくれば?」と言われますが、待ち時間などを考えるとその気になれません。

どちらかというと小学生を対象にしたものが多いので、親にしてみると安心して楽しめる遊園地です。

ここの遊園地の特徴は、なんと言っても膨大な数のトイレです。とにかくあちこちにあります。絶対に2分以上歩く必要がありません。ディズニーの10倍以上あります。子供連れの親にはとてもありがたいでしょうね。

それに対応するかのように、これまたたくさんのドリンクスタンドがあります。これもディズニーより圧倒的に多いです。

展望塔に乗って上から見ると、意外に小さいことに気がつきますが、上手く配置してあるので結構広い感じがします。

ディズニーとはひと味違う、ほのぼのとした遊園地でした。

その日の夕食は前日と同じトレランスのお寿司やさんです。どうです?このネタの新鮮さ。アワビはセントルイスでは食べられませんね。ミル貝も凄く新鮮です。

ここはトヨタの大きなビルが近いので、周りは自動車関係と思われる人ばかりです。なんか営業会議の中でお寿司を食べているみたいでした。でも美味しかったです。

さて、その日の夜のこと。いよいよ旅も終わりです。明日はセントルイスに帰るだけになりました。ナッツベリーファームから近い所で探して貰った今日の宿はディズニーランドの直ぐ近くです。

「本当はディズニーに来たかった?」「そんなこと無い。面白かった」と言いながらホテルに入って、明日の飛行機のチケットを確認したら、なんと明後日になっているじゃありませんか!これは大変です。「そう言えば、ホテルの人は2泊って言ってなかった?」「そうだなぁ、でも明日帰ると思ってたんだけどなあ」と半信半疑でレンタカーを調べると、やっぱり明後日返すことになってます。

いろいろ考え込んだ結果、自分で明後日までの予定を立てておきながら、すっかり明日帰るつもりになっていた、と言う結論に達しました。

慌てて会社に電話を入れて、帰るのは明後日になると詫びを入れます。その横で「明日はディズニーだぁーっ!」と喜ぶ声が聞こえます。ああ、合掌・・。

旅行中、何度も長時間の電話をかけて雰囲気を壊したお詫びです。行くしかないですね、これは。

 

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